結婚祝いのお返しに喜ばれるものは？マナーから選び方まで解説

人生の節目を迎える結婚式で多くの人からお祝いをいただいたらお返しを贈るのが基本的なマナーです。しかし、結婚祝いのお返しに必要な予算や渡し方について以下のような悩みも。

「結婚祝いのお返しはいつ贈ればいいの？」
「結婚祝いのお返しにマナーはある？」
「結婚祝いのお返しの選び方は？」

そこで本記事では、結婚祝いのお返しで喜ばれるものやマナー、選び方について解説します。これからお返しを贈る方は参考にしてみてください。

結婚祝いのお返しのマナー

結婚祝いのお返しを贈る際に知っておきたいマナーを紹介します。

結婚祝いのお返しを贈るタイミング

結婚祝いのお返しを贈るタイミングは、結婚式から1ヵ月後までが目安です。結婚式の前に受け取った際も、式が終わってから贈ればいいとされています。結婚式の後に受け取った場合は、記憶が新しいうちに早めの準備が必要です。

1ヵ月後はあくまでも目安なので、早ければ早いほど良いでしょう。また、会社の上司や同僚からもらう場合は、出勤などですぐに顔を合わせるケースが多いため、後日お返しを贈る旨を伝えておくと無難です。

結婚祝いのお返しの渡し方

結婚祝いのお返しを手渡しで贈る場合は、贈り主のもとへ出向くのがマナーです。事前に連絡を取り、相手との予定を調整して日時を決めます。当日訪問する際は、約束の時間よりも少し遅れるくらいに到着するのがいいでしょう。

早く到着するに越したことはありませんが、相手を急かすような印象を与えてしまいます。また、お返しの品物は、風呂敷に包んだり、手提げ袋に入れて持参します。持参した風呂敷や手提げ袋は、不要なので自分で持ち帰りましょう。

結婚祝いのお返しに「のし」をつける

結婚などお祝い事のお返しには、右上にのし飾りが印刷されているのし紙をつけるのがマナーです。ただし、贈る品物が肉や海鮮など生ものの場合は、のしがない掛け紙を使用します。

のし自体が生ものの象徴として扱われるため、意味が二重になることを避ける事情があります。お返しを手渡しで贈る場合は、「外のし」に向けるのが無難です。渡す前に自分から見てのし紙の汚れや破損を確認します。

相手から見てのし紙が正面になるように両手でお礼の言葉と一緒に渡しましょう。郵便で贈る場合は、外のしをつけると破損する可能性があるため、控えめな印象の「内のし」を使います。

結婚祝いのお返しは必要？不要？

結婚祝いのお返しをすべきかどうかで悩む方も多いでしょう。基本的にはお返しは不要ですが、必要な場合もあるので、マナーとして知っておくと役立ちます。結婚祝いのお返しが必要なケースと不要なケースにわけて紹介します。

結婚祝いのお返しが必要な場合

結婚祝いのお返しが必要なケースは、結婚式に欠席する人や招待していない人が結婚祝いを贈る場合です。結婚式に出席する人には、お礼と一緒にご祝義を断るのが無難です。結婚式でご祝義を受け取った場合は、早めにお返しを贈るといいでしょう。結婚式を行わない場合は、お祝いを贈った人全員にお返しが必要です。

結婚祝いのお返しが不要な場合

結婚式で引き出物を渡した場合は、結婚祝いのお返しが不要になります。引き出物には、お返しの意味があるため、結婚式後に改めてお返しを贈る必要はありません。ただし、ご祝義とは別にお祝いを受け取っている場合は違います。

たとえば、二次会など会費制のパーティーに参加した場合は、ご祝義の代わりに会費をもらうのが基本です。また、もらった結婚祝いが少額の場合は、不要でもいいとされています。

一般的には、結婚祝いの半額の品物を贈ります。もし、気になるようならプチギフトを贈るといいでしょう。

結婚祝いのお返しの注意点

結婚祝いのお返しで注意しなければならない点について紹介します。

縁起が悪いものを避ける

当然ながらお祝い事に縁起が悪いものはタブーとされています。たとえば、縁を切る意味を連想させるハサミ、割れる陶器やガラス物、お別れを意味するハンカチ、苦しみを連想させる「くし」が代表的です。

しかし、最近ではペアのグラスが定番のお返しとして人気なので、慣習を気にしない人も増えています。家柄によっては、慣習を守るケースも少なくはないので、事前に聞いておくと失敗しないでしょう。

地域の慣習を確認する

結婚祝いのお返しには、地域によっては慣習が残っている場合があるため、今後の付き合いのためにもよく確認しなければなりません。一般的なマナーに従うと失礼になるケースもあるので、相手が住んでいる地域の慣習を知る必要があります。

関西地方では「おため返し」と呼ばれる慣習があり、結婚祝いの1割相当を式後の帰宅する際に品物を渡します。結婚式の準備の段階で確認しておくといいでしょう。

目上の人に金券を贈らない

自分よりも目上の人から結婚祝いを受け取った場合、金券を贈ることはタブーとされています。金券以外にも現金や靴下などの履物もマナー違反です。また、もらったお祝いよりも高価なお返しを贈ったり、安すぎるお返しも失礼にあたります。結婚祝いのお返しの相場は、半額から3分の1が目安なので、一般的な相場で用意するのが無難です。

結婚祝いのお返しで喜ばれるもの

結婚祝いのお返しで悩んだら定番の品物がおすすめです。お返しで喜ばれるものを紹介します。

食品

結婚祝いのお返しには、お菓子や肉ギフトが定番です。多くの人が好むお菓子や話題のスイーツ、高級肉を贈ると喜ばれます。普段では買わないような食品は、特別感のあるギフトとして人気です。

食品は好みがわかれにくいため、消え物のお返しで選ぶ人も多く、相手に気を遣わせないものです。個包装のお菓子であれば、職場から連名で結婚祝いをもらったときのお返しにおすすめです。

ただし、食品を贈る前に、相手のアレルギーの有無を聞いておくと安心です。

日用品

タオルや洗剤など日用品は、いくつあっても困らないので、もらって嬉しい品物として人気です。特に家族がいる家庭であれば、使い心地の良いタオルや使うとなくなる洗剤をもらうと助かるでしょう。

日用品だけでは物足りないと感じる場合は、相場の範囲内で食品と一緒に贈るとボリューム感のあるお返しになります。

カタログ

相手の好きなものがわからない場合は、自分で選んでもらうカタログギフトがおすすめです。食品や日用品、旅行まで幅広い商品が掲載されているため、予算に合わせて価格を選べるメリットがあります。

カタログギフトは、相手に価格がわからないように商品が掲載されているので、お返しで悩んだときに選ぶといいでしょう。

結婚祝いのお返しの選び方

結婚祝いのお返しの選び方を知っておくと、品物を選びやすくなります。お返しで確認すべきポイントについて紹介します。

形に残らないもの

結婚祝いのお返しでは、お菓子や消耗品など形に残らないものを贈るのが無難です。形に残る小物は、相手の好みがわかれるケースが多いため、なるべく避けた方がいいでしょう。

最近では、お返しの慣習を気にせずに相手の好みに合わせて選ぶことが増えています。しかし、刃物や肌着など相手にネガティブな印象を与えるものは失礼にあたるので、食品や日用品、カタログギフトを選ぶのが無難です。

慣習を考慮しながら、相手が品物を使うシーンをイメージすると選びやすくなります。

相手の好みに合わせる

結婚祝いのお返しをゆっくり選ぶ余裕がある場合は、相手の好みをリサーチしておくと選びやすくなります。たとえば、お酒を選ぶ際は、普段の飲酒量や好きな銘柄を確認したり、苦手なものを知っておくと選び方に失敗しません。

また、1人暮らしの人には、食べきれるぐらいの食品や使い切れるぐらいの消耗品がおすすめです。ファッション小物やインテリア雑貨は、デザインによって好みがわかれるので、選ぶ自信がない人は避けるのが無難です。

結婚祝いのお返しには肉ギフトがおすすめ

結婚は、人生の節目を迎えるライフイベントの1つ。これから結婚式を控え、準備を進めるなかで、すでに結婚祝いを受け取ったという人もいるでしょう。新婚夫婦のために結婚祝いを贈ってもらった方々へのお返しには、肉ギフトがおすすめです。

肉は、老若男女問わず好きな人が多い食品として人気です。

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